●4回目の五段審査(1)

2017年2月18日(土)、今回の審査日は朝から晴天の穏やかな日となり、部屋の天照大神に祈願して出かけた。防具が重く感じるようになり、キャリータイプの防具袋にして4年が過ぎ、今年は旅行用のキャリースーツケースに変更して持ち運ぶことにした。360度回転するキャリーのスーツケースだと階段は重いが、それ以外はラクに運べる。大きめのサイズの白色で、出稽古しやすくするため。さて、今回の審査の準備としては、相手がいる形の稽古はほとんどできず、居合の稽古の際に復習している程度で、前日は全剣連の映像を見て細かいチェック。実技の方は、昨年11/19の3回目の審査以降、(木)と(土)(日)のいずれかの週2回の稽古をノルマにした。東京武道館や渋谷区剣道連盟の稽古会にも参加し、“人格がステップアップするための躓きの期間”として、ギリギリまで部活動のように頑張った。昨年11/19から2/17まで、私は何を学んだのか?右膝の痛みが続いて、審査の2回目までは立膝蹲踞で臨んだが、やはり、審査には不利ではないかと、3回目は通常の蹲踞にすべく、ロキソニンを飲んで稽古も審査当日も頑張ってみた。4回目に向かって稽古を始めてから、「私は格闘技が好きなんだ」と受け入れたら、痛みが急に和らいだ。いくつもの武道を嗜んで、道着マニアを自称しているくせに、「血だらけになって、身体にダメージを与える格闘技は野蛮で嫌いだ」という思いを、ずっと持っていた。傍から見たら本人だけが認めていない笑い話なのだけれど、女性だからという理由で反発があった。子供の頃から大相撲が大好きで、昨年は格闘技イベント「RIZIN(ライジン) Fighting World GP 2016」の無差別級トーナメント開幕戦と年末のRIZINでの女子の戦いぶりに、今までになく感動した。RENA、中井りんのプレーの組み立ての緻密さ、藤井恵の解説の素晴らしさを面白いと思う私は、格闘技好きの何者でもないではないかと自覚するようになり、そのDNAは、プロレス観戦が大好きだった母方の祖母にあった。

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