●四段の昇段審査(1)

2011年11月19日(土)東京武道館にて、いよいよ四段審査だ。朝から小雨。おにぎりを作り綾瀬に向かう。弐段、参段を受審した渋谷区スポーツセンターとは違い、東京武道館はいろいろな思い出がある施設。防具はキャリアー付ではないので、担いでの電車移動は重く感じるこの頃。9時開場、10時開会式。女子更衣室となった柔道場では、何人か見慣れた顔。新調した道衣と袴に着替え、ストレッチをして、金王道場から一緒に受審する男性のIさんと第二武道場でウォーミングアップ。20分程基本の打ち込みをして一汗かいて体育館に入る。48歳以上の四段受審者および形再受審者はラストの10コート。今回は金王道場が会場のお手伝い当番とのことで、体育館内に道場関係者がいることは心強い。開会式の後、10時10分受付開始。私の受審番号は「670」。10コートは、中高年独特の雰囲気。みなさん審査対策の実技を心掛けてきているはずなので、男性と対戦したとしてもそれ程の激しさはないだろう。そもそも金王道場では若々しい中年男子とバシバシ打ち合って地稽古しているのに、審査で男性に当たることが怖いと感じること自体が矛盾で、むしろ女子と稽古することが圧倒的に少ないのが問題だ。早速、前後の番号の対戦相手を確認。669番は女性で、671番は一回り大きい男性。2人に「大きな剣道をしましょう!」と挨拶。審査の実技をどう攻略するかなど、細かいことは考えなかった。ただ、「どんな相手でも、攻める! とにかく攻める剣道をすること。掛け声は誰よりも大きく声を出すこと」。10コートの受審者を見ていると、審査に落ちる気がしなかった。さあ、1分間目安の実技開始。まず、女子。第一声からすべてが始まる。なかなか面が入らない。間合いも取りづらい。タイミングも合わない。しかし、前に前に。とうとう、引き面1本位しか印象に残らない実技だった。

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