●33年ぶりの昇段審査(2)

6月18日(日)の朝、自転車の籠に防具を乗せ飯田橋駅まで行く。新宿駅からタクシーに乗り、渋谷区スポーツセンターへ向かった。ちょうど雨が降り始めた。とにかく、荷物の運搬で身体が疲れては一日がこなせない。今日の移動はタクシーを使うことにした。二段の昇段審査問題は、33年前の中学2年のときに通っていた剣友会からもらった冊子や22年前に買った参考書、最近購入した教本などで、3日前に400字原稿用紙3枚を埋めた。これは提出するだけ。午前中は実技が先で、次に「型」の審査。初段から2段、3段と順番に受けていく。実技は2戦。普段声が出ないというか、出せない私は、気合・気勢をどんな声に出して、実技に挑むのかが問題だった。昨夜は、気合を「トリャー」から始めることにして眠った(苦笑)。今年は武道の各大会に参加したことで、本番慣れしてきている。実技の直前、対戦相手とお互いのために大きな声で大きく打ち合いましょう!と話し合う。本番では、これ以上大きな声を出したことがないくらい誰よりも大きく出して、テキパキと大きく動いたせいか、「型」の審査で並んで待っている私の前を横切る審査員の方が、「実技は、二重丸でしたよ!」と声をかけてくださった。中学生や高校生の中に混じった私は、33年振りの昇段審査を受ける珍しい47歳の中年女性。実技の合格発表がされた後、合格者が「型」の審査に進むことができる。ほぼ全員が合格。次は心配な「型」だ。審査は大刀1~7本のうち、やはり1~5本まで連続で行うとのこと。仕立ち、打立ちも合格者番号で分けられ、10組が一度に審査される。私は、打立ちで苦手な3本目をやはり間違えてしまった。声だけは、誰よりも大きく出したけれど。結果は合格。33年ぶりの段更新で、長かった胸のつかえが取れたようで、感無量。登録料の6,000円を支払い、雨の中タクシーに乗り込み、午後の空手の試合会場に向った。

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