●全空手公認の昇段審査[形編]

2006年5月3日(憲法記念日)は、居串会が所属する全日本空手道連盟・連合会の昇段審査だった。昨年末、道場からは黒帯をいただいているが、全国組織である全空連(JKF)の協力団体である「連合会」を通して公認初段となる。各都道府県の連盟の下で、全国統一された審査基準で昇段試験をうける柔道・剣道等と違い、流派の残る空手は家元制度の様式があるため、各流派の初段が存在する。私の場合、剛柔流の道場(居串会)=仲間の会をとりまとめる会派(泉武会誠友連合)→流派の全国団体(連合会)=「全空連」認可になる。会場は、例年の浅草橋ではなく荒川区総合スポーツセンターで行われた。すでに会場には馴染みがあるので、気持ちにやや余裕を持って臨んだ。朝9時集合。今回居串会からは、三段を受ける43歳のH氏と初段の私。体育館の上座には会派毎にテーブルがあり、その会派の先生方の前で段位順に審査を受ける。参加者は小学生から成人までおり、初段から五段まで受けられるようだ。前半は形。準備体操もなく審査開始。ここ10日間、仕事の都合で道場に行けず、夜の自主トレもこの間1度しかしていなかった。昨年、試合まで週3,4回の自主トレをして、前日も気合を入れてやったら、試合の本番でその疲れのせいか形でフラついたミスをしたこともあり、若い頃とは違って、仕事の疲れもあり回復が遅くなっているのだから、疲れが抜けるまで休息が必要だと実感していた。さて、いよいよ私の番。指定形は制引戦(セイエンチン)、そして三十六手(サンセール)。稽古量が多かったセイエンチンと、やや苦手なサンセール。とにかく今までの成果をありのまま表現するだけ。ドキドキ・バクバクしていた心臓も、名前が呼ばれてゆっくり歩いてスタートラインに立ったら居直ったのか落ち着けた。細かい完成度はこれからとしても、とりあえずノーミスで終えることができた。

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