●『流れる雲よ』七日目

9月6日(月)は午後6時から10時までの手伝いだったが、9日(木)の本日は通常どおり午前10時スタートに間に合うよう家を出た。ところが到着した全労災ホールのロビーには誰もいない。とりあえず、花に霧吹きで水撒きしていたが、誰も来ないのでS専務にメールをすると、今日は正午集合とのこと。ホール前のスタバでシナリオ雑誌を読んで待つことにした。11時50分にはスタッフが揃って、さて本日の役回りは、予定のクローク担当ではなく、チケットもぎりとアンケートセット作りと力仕事他。今回は6月公演『ちはやぶる神の国』の六本木・俳優座のお手伝いよりラクに感じる。状況が分かってきたからだと思うが、実際手伝いに入るタイミングによっては作業内容が違う。初日などは舞台作りから始まるとのことで、引越のような体力とケガの可能性もあるとのこと。今日はダブルキャスト公演の昼の部がBチーム、夜の部がAチームで、私は夜の部を見学することができた。同じ脚本で11年目の公演。原作・脚本は読んで臨んだ。芸能人二世の主役のキャラのタイプが対照的。Aチームの主役が、清水良太郎(父:清水アキラ)、Bチームは布川隼汰(父:布川敏和)。役者というのは、やはり地味で普通では舞台栄えしない。作品の中では地味でも、日常の中でオーラや存在感、縁の太い輪郭というのが必要だと感じる。人の上に立つ人、人をリードしているタイプも同じこと。世の悪人でさえもそうなのかもしれない。演出は休みどころがないエンターテイメント。歌・音楽・効果音がこれでもかと続く。公演チラシには、「特攻隊ROCKミュージカル」とある。ミュージカルだった……。今回は特にライティングが良かった。ライティングによる舞台の高低・奥行き感は、時間と空間を上手に表現していた。この規模の演出をやれと言われてやれるようになるにはどうしたら良いのだろう……。今日は、予定どおり全労災ホール閉館の午後10時までの手伝いとなった。

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