●東京アナウンスアカデミー(TAA)の入学手続き

2009年元旦で五十路になった私が、今年、何を目標にしていくのか。一人暮らしで経済的にも「五十の手習い」などと悠長なことを言ってはおれない。しかし、頭の片隅に、自分のラジオ番組を持ちたい、ゲストとのトークと音楽と視聴者からの反響を添えた内容で、それはディスクジョッキーではなく、パーソナリティという仕事でやってみたい。遣り残したものとして、これからの自分にとっても、時代と環境と老いと戦いながらリアルタイムに生きていきたいという、今の気持ちとフィットしてしまった。自分の声と喋りと個性を生かして、ミドル・シニアのためのラジオ番組を制作したい。TAAで勉強するなら、今…。日本のTV民放が、若者向けに作られているのは、日本文化自体が子供だからか? 加齢とともにテレビが面白く思えなくなって、実際、中高年が楽しめるTV番組は少ないと感じてきた。日本は世界一の高齢化社会に突入して、その最先端を走っている。視聴率にしても、中高年が占める割合は大きい。ラジオというメディアは、シンプルだが、日本の津々浦々まで届く。聞きながら何かをすることができる。声と話題の世界。加速して増加する日本のミドル・シニア層をターゲットとして、大人のラジオ番組を作りたい! 励みになって、大人の味のある番組を視聴者と一緒に作っていきたい! とグルグルと中年の主張は止まらない。そんなことを思いながら、TAAの願書と250字の志望動機を書いているうちに、焼酎も進む。しかし、1月2日の夜に投函して、4月3日の学費ローンが成立するまでの3ヶ月間、私は入学へのモチベーションと悩むことになる。

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