●ヒプノセラピーのベーシック3hのセッション(2)

ハイヤーセルフの寿老人は目を大きく開いて口をパクパクして何かを喋っているが、声が聞こえない。私は答えが得られない絶望感と諦めの気持ちでそれを見ていた。ここから次の星に行きたい。地球に戻りたくないと感じていると、いつの間にか、高台の神社の敷地に戻っていて、白装束を着ているハクの自分がいた。……十寺さんには、施術の時間を多くしてもらうため、30,000円の料金を振り込み後、予め自己紹介やセッションの目的などをA4用紙2枚に書き出してメールで送っていた。赤裸々に正直に端的に書いた。板橋にあるセッションルームは3畳ほどのDTMのセットが兼用された部屋。十寺さんのパートナーはミュージシャンとのこと。まず、送った2枚の内容を含む問診をして、16:00頃からセラピー開始。私は十寺さんの誘導の仕方、声の出し方などをチェックしていた。催眠療法の導入では顕在意識と戦っていたが、間もなく前記のイメージが浮かんだ。十寺さんの質問に対して、私は好意的に答えるつもりだったが、実際はしぶしぶ答えるという感じで、声のトーンも別人格のようだった。17:30頃までの1時間半はとても早かった。十寺さんの質問と誘導は普通な感じ。このセラピーで重要なところは、七福神の寿老人の声が聞こえないことだと説明された。私が聴こうとしないのかもしれないと。ヒプノセラピーは、潜在意識にアプローチする心理療法。私は聞きたいことを3つ書き出していて、その一つも触れることがなく施術が終わったので、これではリピートできない。目的がはっきりしている場合、顕在意識の心理療法を受けた方が良いと思った。今回は、ヒプノで対応できなければクライアントの満足度を得ることは難しいし、何が出てくるか分からないのが潜在意識なのだと実感できたのは収穫だった。

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