●二段の昇段審査(4)

昨年の5月、7月、12月、今年の3月、5月、7月と計6回の審査見学で、データを収集して見慣れてきたはずなのに、審査担当も予想外で出題傾向も範囲を上回った。少しでも悪いところは一人でやり直しさせられる。とにかく、審査時間が長くなる。座技→立技→半身半立→座技の繰り返し。指定形では、半身半立の片手取り一教裏技の足捌きと突きの回転投げと諸手取りの二教を注意された。短刀取りは本当に右手3本のみなので、正面打ちと横面打ちでもたつき、三教や四方投げ、肘極めなど見せられなかった。自由技は正面打ちと両手取り。正面打ちは入身投げと小手返しと回転投げ。両手取りは呼吸投げを左右2本ずつして、のびのびさと大きさは出せたが、バラエティさに欠けた。二人掛けは、正確にスピーディに切れ切れで動けたので、これが一番良かった。初段審査の自己採点が80点で自由技に課題を感じたが、今回の二段審査は、細かい体捌きと技の正確さと自由技のバラエティさなど課題が大きく残った。自己採点は、良くて70点。今後さらに、技の種類が増えていくのだ。足捌きなどしっかり直していかなければならない。二段審査時間は、平均25分位だったのが、4組で43分。三段審査の6組の方が短かった。審査が終わって、私は用意していたタオルセットをエリックとおちさんとつじかわさんに今日までのお礼にと手渡した。日々稽古して、審査のために力を合わせてくれる仲間と親しくなり、また稽古が続く。この間、私は多くのことを学んでいるのだ。翌々日の8日、結果発表。初段と二段は半分が不合格。私はクリアできた。ヤッター!という喜びより、一年かけて手にした目標どおりの結果ということで、達成感でホッとした。合格させていただいた師範と先輩と稽古仲間には心から感謝したい。審査を見学にきていた方や先輩に新たに声をかけてもらうなど、謙虚に稽古していかなければという気持ちが新たに湧いた審査だった。

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