●二段の昇段審査(3)

二段審査に必要な感想文は、3ヶ月前から書き始め、かつてないほど推敲を重ねた。私自身が合気道の始まりから二段審査を受ける直前までの経過と気持ちをまとめなければならない。そうすることによって、次のステージが見えてくる。タイトルは、「なぜ、合気道なのか。~二段審査に向けて~」。400字5枚で提出。10月第一週は、稽古仲間から勧められた駒込の愛宏接骨院で右手首の痛みを診てもらう。この接骨院のおじいちゃんは、相性以前に高い技術力のある施術者。右手首は稽古で力いっぱい握られ、それに反発して痛めた。右膝の痛みは、7年前の空手の全国大会で前蹴りして右足の親指を複雑骨折し、当時は整形外科で固定と湿布の処理だけ。その影響が長年、足首や膝にきていたらしい。3年前整体に一年通い、昨年は整形外科でヒアルロンサンの注射を5回したが、年齢的なことと諦めていた。左肩も腕が回りきれない痛みが半年以上ある。審査前の応急処理的に2回診てもらったが、審査が終わったらじっくり治していこう。合気道は、やはり柔道のように体術だから、稽古の仕方の良し悪しが身体のダメージと直結する。とにかく、自分に言い訳を作らないように不安要素を潰していった。審査前日の土曜日は、午前中の小林師範の稽古を受け、午後はゆっくり休養して翌朝までよく眠った。当日は正午から審査前稽古があるので、早めに道場に到着。正午過ぎるとエリックとおちさん、つじかわさんも来てくれた。昨年から6回の審査見学をしてデータを取ってきたが、今回は、小林師範・入江師範・鈴木俊雄指導員が予想外の担当。入江師範による審査前稽古が始まった。午後1時審査開始。私はスタミナと待っている間の正座と座技が膝に響くのが心配だった。右手首にはテーピングとサポーター。級審査は鈴木先生、段審査は入江師範が出題。二段審査が始まった。入江師範がバシバシと出題し、厳しく注文をしてくる。

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