●合気道学校上級課程の昇段審査

2012年5月から、私は“走れメロス”のように、ほぼ毎日、日本橋の職場帰りに新宿の本部道場に通い、日々の肉体はヘロヘロ状態の中、稽古日数と猛暑をクリアすることだけを考えていた。昨年の夏は、11月の剣道四段の審査を目指して、やはり猛暑を過ごしていて、夏の稽古をクリアして秋に合格していた。“夏を制するもの、昇段審査合格!”は私のモットー。もはや“武道バカ”の人生後半だ。6月の審査の受験要綱変更の発表により、審査基準も厳しくしたいとの師範からの要請もあり、7月からの授業は、審査対策の稽古が中心となった。いよいよ8月。週2回の学校と一般クラスと初心者クラスをガンガン併用して、5月から7月までの3ケ月間、月25日以上の稽古をして70日をクリアし、学校と暑中稽古の皆勤もクリアして、稽古日数90日で8/10(金)の審査日を迎えることができた。2012年8月10日(金)の昇段審査は、上級課程26名中9名が受験。「取り」の私に対して、「受け」はクラスメートの50代前半男性Uさん(初段)にお願いした。私は合気道を始めてちょうど三年。しかしまだ初心者であり、学校の稽古では力の入った鍛錬のような稽古を心がけてきた。力のコントロールができるようになるには、鍛錬して身体作りをし、技を理解し、思うように力が抜けてメリハリが出てくるまで、とにかく男性と思いっきりやってみるのが授業の目標だった。そのためか、定年退職して合気道を始めた年配の男性諸氏のクラスメートからは避けられていた(私も避けていたが)。審査当日は、おおらかなキレのある合気道をすべく、私より一回り大きい男性に、のびのびと思いっきり技をかけたい!5月、7月と一般審査も見学して見慣れてはいたが、8月の猛暑の約25分間の審査の一番の問題はスタミナ。連日の稽古疲れの蓄積と本番へのピーキング調整とどれだけ技の完成度を表現できるか。審査の自己採点は80点。特に自由技が今後の課題だ。

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