●五段の昇段審査

2015年11月21日(土)、今日は雲ひとつない晴天。4年前の11月の四段審査は、朝から小雨だった。昨年9月から今年の3月まで7ヶ月間剣道の稽古を休んで、右膝と右肘の治療を増やしたが、なかなか完治しないようなので4月から再開して臨んだ五段審査。9月から毎週日曜日、四段審査以来の形の稽古を始め、週一回の木曜日の地稽古はほとんど休まず通った。合気道の稽古もセーブして剣道に備えたつもりが、審査10日前にカゼをひいた。カゼは普段の生活よりも道場でひくことが多い。今回も窓ガラスが全開の剣道場。早々に病院に行き5日分の薬をもらい、直前の週末と平日の稽古は休んで調整。ラジオの収録もあるので、喉だけは枯らすことができない。それでも審査日の頃にはほぼ回復した。今回も審査用に新調した稽古着と竹刀。防具を着けて、一般男女56歳~74歳と再審の第4コートで受付をする。蹲踞すると右膝が痛いので、立膝蹲踞の申し出もする。56歳以上のこの最終コートでは、なんと私は5番目。早々に、素振りをして汗が出るまで身体を動かした。開会式は最前列に並び、さあ、審査開始。やる気は漲っているはず。最初は女性。攻めに攻めて3本メンの有効打突が取れた。通常は続けて2人との実技だが、次は先頭とやることになり間が空く。2人目は大柄な男性。じっくり構えるタイプなので、私も合わせようとした。それがいけなかった。合わせるつもりが、すべての打突が後手になり、後ろにも下がり、ひるんだような印象を与えることになったのだ。普段から自分より大きな男性と稽古をして慣れているはずなのに、ひるまず攻める剣道が少しもできなかった。午前中にはロビーに張り出された1組の結果発表。私の396はなかった。武道の審査で不合格を味わったのは、今回が初めて。しかし、納得できた。足りないものが確実にあるということ。2月の再審査に向けて、心構えと稽古を見直さなければならない。

  • ↑page top
  • Since 2005.4.27 KUSAKABE TAMAE. All rights reserved.