●三段の昇段審査

2008年11月30日(日)、今日はいよいよ三段の審査。ここ1ヶ月半は、形の稽古のために、できるだけ土日の仕事の前の午前中には道場に通った。2年前の二段の審査は、日本剣道形は5本で済んだが、今回は7本のすべて。2年間ほとんど形の稽古をしていなかったので、半分以上忘れているうえに、残り2本をマスターしなければならない。空手は組手と形を同時に稽古するから、なんとか忘れず試合にもエントリーできるが、剣道の試合では形の大会が別にあり、それに出場しなければ、形は審査対策のものになりがちだ。もちろん形は重要だが、日曜日の午前8時に始まる形の稽古に道場まで行くのは厳しい。木曜日も午後9時15分に稽古が終わってから形の稽古もあるが、審査を受ける人が稽古しているようだ。さて、会場の渋谷区スポーツセンターは春秋の区大会の会場でもあり、今回は体育館ではなく、都合により地下の小武道場で行われるとのこと。狭い会場では、より厳しい審査になる。この日のために栄光武道具店で新調した武州染めの袴と手差しの道衣。着装には問題はないが、固めの袴の着こなしが気になる。ゼッケンは「7」。昨年より渋谷区も昇段審査が厳しくなり、成人女性では、前回落ちて2回目という人もいた。とにかく、実技に関しては大きな声を出して大きな剣道をしましょうと打ち合わせる。形はなんとか小さいミスで済み、集中力と気合をアピールできた。課題提出も、参考書をただ写すのではなく、自分なりの意見と抱負を書き加えた。審査のたびに、形の稽古を道場の先生および先輩に教えを請い、相手をしていただき、時間と手間をかけていただいて、当日を迎えることができる。審査は道場仲間の恩恵の賜物。私は残された時間も少ないのだから、常に一発合格の気合で臨んでいる。その甲斐があってか、合格。「死ぬまでに三段を取りたい!」という子供の頃の夢は叶った。

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