●初段の昇段審査

2016年3月6日(日)、東京武道館の第二武道場にて、三段以下の審査会が開催された。第二武道場は、女子剣道稽古会や剣道の審査の練習場所としてよく使用するので、会場としてはリラックスできる。今日は、形の順番を間違わなければ不合格になることはほとんどないといわれる初段の段階。この気楽さは、何段まで続くだろう。年齢順にゼッケンが配られるので、57歳の私も後ろの方だ。立ち技で審査を受けられることで、居合道へのモチベーションが続いている。9時には更衣室で着替えを始め、受付をする。今回は、1、3、4、5、6本目が出題された。早速、空いているスペースで身体の動きだけでも繰り返す。居合道は、模擬刀であっても本番以外は室内で刀を抜いてはならない。木刀であれば、道場あるいはちょっとしたスペースで使用しても良いことになっている。やはり、刃物を扱うというのは、そういうことなのだ。畠中先生を始め、小野さん(6段)、佐藤さん(4段)と、いつもお世話になっている女性の先輩方々も見に来てくださっている。畠中先生は教え子の大学生も多数受審するとはいえ、応援してくださるのはありがたいし心強い。審査は、5名ずつ。前2人後ろ3人という立ち位置で審査される。私は後ろの中央で、審査も大会も次に控えて並んでいる人や椅子の位置にやや近いため狭い感じだが、とにかく、本番特有の思わぬミスをしないように、椅子で待っているときも、すべて事細かく見られているのだからと油断してはならない緊張感で向かった。剣道や空手道の組み手の試合と違い、形の試合は、空手の大会以来だが、この頃は、組み手よりも形が面白いと思うようになっている。膝や肘の痛みもあるが、自分と向き合う、求めているものを明確にしたいということでは、形の稽古、形の競技というのは、勉強になる。今日の初段から三段までの審査会で、11時には早々に合格発表となった。畠中先生にお礼をのべて帰宅した。

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