●三段の昇段審査(2)

審査の受けの三人中二人が決まって、もう一人は当日誰かにお願いすることにした。何より技を思い出さなくてはならない。自宅では守央道主のDVD(3巻)を審査10日前に復習し始めた。12月の審査担当は小林師範であることを早々に確認していたので、とにかく、小林師範の担当日はできるだけ稽古し、5月と10月の審査を見学した。6年前の審査データは持っているが、当日の先生方の出題傾向もある。技のタイトルから全体的に技の種類を表にまとめながらシャドー合気道をしてみるが、本番で指定された技がスムースにできるかどうかが不安で、とうとう眠れない一日もあり、審査2日前に今年初めての風邪をひいてしまった。このように自信がなくて不安ならば受審しなければよいのだが、目標を立てて予定どおり準備も進んできたので、自分を信じてやり切るしかない。8月の頃は、いつまでこんなでんぐり返りをしているのか、何が楽しくて本部道場に通っているのかと、合気道が嫌で仕方がなくなり、この審査を最後に、本部道場をやめるつもりで稽古を続けてきた。そして11月は、かねてより念願だった弓道を杉並区の大宮八幡宮振武会で始めた。合気道の審査もあるのに、なぜこのタイミングなのかと思いつつ、毎週土日午前中の計8回の初心者教室に通うことにしたのである。合気道への疑問や矛盾を感じながら、私は最後の武道としての弓道を始める時期を今年の秋に迎えたのは、「合気道のこころ ~世界の合気道と心とは~」のタイトルで、合気道を考えて書き終えて、「合気道を神事としてやる」という結論が見えたこともあるのかもしれない。それゆえ、開祖、故吉祥丸道主、守央道主にこれまでの感謝を捧げるつもりで受審しようと思い、当日はロキソニンの錠剤を2回飲み、貼るロキソニンを右膝に2枚貼って臨んだ。

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